表ー1  風速・直径より摩擦抵抗係数 を求める。

摩擦係数λは、ダクトの粗さ・直径・レイノズル数から求めるか、Moody線図から求める。
一般のMoody線図はレイノズル数を求める必要があり不便なため、動粘性係数を空気調和で使用温度範囲の2点に絞り,風速,ダクト径から摩擦抵抗λを直読しうる線図とした。
(ダクトの粗度εを、亜鉛鉄板=0.18、コンクリートダクト=2.00、と仮定した。)
 Kt:空気温度による補正係数  2図 Ks:内面粗さによる補正係数 3図
摩擦抵抗の補正
空気温度,ダクト内面粗さなどが標準(DB20℃,ε=0.18mm)と大きく異なる場合ほ,
近似的に次式によって補正する.
R0=R・Kt・Ks   
R0:実際の摩擦抵抗〔mmAq〕    
R:標準状態の摩擦抵抗〔mmAq〕  
Kt:空気温度による補正係数    
Ks:ダクト内面粗さによる補正係数
〔例題2〕直径0.75m,風速4m/s,温度20℃,コンクリートダクトの摩擦抵抗係数λならびにダクト1m当たりの摩揮抵抗を求めよ.
〔解〕   vd =4×0.75=3.0 より、温度 20℃の動粘性係数の想定線上の交点より、
レイノルズ数 1.9×10^5 が求められる。
同時にレイノルズ数と相対粗度(0.002667)の交点を左折して
λ=0.026 を得る。
動圧表より 4.Om/s の動圧は 0.98 mmAq が得られ,(式−1)より、1m当たりの摩擦抵抗は
   ΔP=λ・(L/d)・(v^2/2g)・γ
      =0.026×(1/0.75)×0.98
       ≒0.034 mmAq